旧すずひろれぽーと

げんじつと夢のすきまに こびとのにちじょう

年末のごあいさつ

こんばんは、すずひろです。

今年もいよいよ最終日ですね。

年末のごあいさつをしたいと思い、ブログ編集画面に向き合っています。

 

今年は個人的にとても印象深い一年でした。

絵の展示の機会を頂いたり、また近くなったら話しますが、絵を書籍に載せてもらえるというお話も頂きました。

楽しいこともあった反面、影の部分も濃く出ました。

これから長めの自分語りをします、と予告します。

 

私は統合失調症という病を患っており、病自体は比較的落ち着いているのですが、今年は飲んでいる薬の影響に振り回されました。

統合失調症は糖尿病と同じように、慢性疾患と言われます。

糖尿病は膵臓インスリンの分泌量が慢性的におかしくなることで起こる病だ、と一般的に言われているようです。(間違っていたらすみません)

統合失調症は、脳のいくつかの神経伝達物質の分泌量が慢性的におかしくなることで、幻覚が出たりといった多くの症状が出る、と一般的に言われています。

どちらも、薬を使い続けることで比較的共存がしやすい病です。

逆に、薬を使い続けなければ共存が難しくなります。

今年、というか去年から徐々にでしたが、常用している薬の副作用に悩まされていました。

薬は病の症状を良くする反面、副作用があります。

これはその人の体質によりますが、人によってはとてもきつい形で出る場合があります。

私は去年から、「おしっこが出にくくなる」という副作用に悩まされていました。

 

薬の影響で、膀胱におしっこが溜まっても全部が排出されず一部残ってしまったり、全く出なくなってしまう、ということが起こることがあるんです。

私は一部残ってしまうという副作用が出ました。

おしっこが常に一定量溜まってしまい、そこに菌がわいて、半年で10回以上の膀胱炎を繰り返したことが、副作用に悩み始めたきっかけでした。

膀胱炎だけでなく、このまま悪化して溜まる量が増えれば、腎臓に尿が逆流するようになり身体に害が及ぶ可能性があったそうです。

当時は膀胱炎とそれを治すための抗生物質を繰り返したことで、体力的にかなりきつかったです。

膀胱炎の原因が薬の副作用だとわかり、対症療法の、膀胱の薬を飲み始めたのが、去年でした。

事態が悪化したのは、今年の半ばを過ぎた頃。

副作用が酷くなり、対症療法の薬を増やさなければならなくなりました。

同じ薬でも、何年も飲み続けると副作用が急に出たり、強くなったりすることがあるそうです。

 

対症療法の薬が増え、今度はその薬の副作用が牙を剥きました。

しんどさが増し、思うように動けなくなりました。

しかも、対症療法の薬を増やしたのに膀胱に溜まったおしっこの量は殆ど変化せず(減るはずだった)、導尿を勧められるようになりました。

導尿というのは、やり方はいくつかあるようですが、尿道に管を通して物理的におしっこを排出させる方法です。

出来ればやりたくないというのが私の気持ちでしたが、やらなければならないだろうか、という状況や気持ちににどんどんなっていきました。

 

統合失調症の薬は何種類もあり、普通なら副作用が強ければ別のものに変更が可能です。

ただ、私の場合、長い闘病の間に何種類も薬を試し、合う薬が殆どありませんでした。

1つだけ変更可能と分かっている薬がありましたが、今の薬の組み合わせに変える前に、別の副作用(今回ほど深刻ではなかった)が出て、仕方なく今の薬の組み合わせに変えたという経緯がある薬でした。

導尿を勧められた当時の私は、正直もう避ける方法がないと思っていました。

そんな時に、統合失調症でかかっている精神科の主治医に勧められたのが、先程書いた、副作用が出てやめた以前の薬でした。

多分仕方なしの策だったのでしょうが、それが好転するきっかけになりました。

そして迎えた今年の12月、試練が訪れました。

 

薬を変えるという行為は、分野によって変わると思うのですが、精神科では慎重に少しずつ進めることが多いようです。

しかし、今回は「導尿をできるだけ避けたい」という私の意思もあり、ハイペースで強行しました。

念の為描きますが、導尿はひとつの大切な手段で、それを否定するつもりはありません。

ただ、私はできるだけやりたくないという気持ちがありました。

 

薬というのは、使い方を間違えれば毒にもなるもので、難しいものです。

今回の薬の変更ではストレスがかなりかかり、片耳が一時的に聴こえなくなったり、全身に痛みが走る状態が続いたり、なかなかつらかったです。

今まで何度か薬を変えたことがありますが、今回ペースを早く変えたからかわかりませんが、一番きつかったです。

時々混乱しそうになったり、発狂して死ぬのでは、と思った時もありました。

でも、まだ死ねない気持ちも強くありました。

 

精神科の薬は2週間くらい経つと効いてくる、という話があります。

それは身体の慣れにも言えると私は思っていて、2週間経った頃、耳の違和感も身体の痛みもだいぶ消えました。

そして、もう少し経った先日、膀胱に溜まっているおしっこの量の検査を再度受けました。

薬を変えた甲斐があって、数字がだいぶ良くなっていました。

このままなら大丈夫、と医者にも言われました。

穏やかな年末を送れることがわかり、安心感を覚えました。

まだ安定はしていないので、次回の検査を見ないとわかりませんが、ひとつクリアできたことは私の中で大きかったです。

 

今回変えた薬にも副作用はあります。

時々テンションが上がって動き過ぎるというものです。

これはこれでしんどいのですが、うまく付き合えればいいなと思います。

暫くの課題は、一連の副作用などでボロボロになった身体を立て直すことですね…。

 

副作用が出る薬は、精神科の薬に限った話ではありません。

短期的な服用でも有り得ますし、長期で服用すれば高確率でなんらかの問題に行き当たります。

でも、薬は悪でもありません。

薬を飲んでいる人の殆どは、飲まなければまずいので飲んでいるはずです。

薬と自分なりに折り合いをつけ、病と共存していくことが、薬を飲み続ける理由のはずです。

薬との折り合いの付け方は自分次第で、他人が否定することはあまりよくないと思います。

 

 

かなり長くなりました。

読んで頂きありがとうございます。

最後の最後まで悩まされた一年でした。

今年はかなり思うところがあったので、吐き出しの意味も含めて長い自分語りをしました。

そういうこともある、と知っていたただきたかった面もあります。

暫く絵を描くことにもあまり集中出来ない日々が続いていますが、創作したい気持ちは消えていないです。

また水彩をしてみようと思っていて、ちょっとずつ構想をねっています。

ただ、時間がかかりそうなので、楽しみにしてくれている方がいらっしゃいましたら、気長にお待ちくださいw

 

色々ありましたが、今年もありがとうございました。

来年も続けていきたいと思います。

よろしくお願いします。

良いお年を。

 

すずひろ