【こびとのにちじょう劇場】「星屑のねがいごと」(前編)
こんにちは、すずひろです(^ ^*
今日は6月くらいにツイッターでプチ連載した、こびとのお話をまとめてみようと思います。
10年以上ぶりに書いたお話です。
題して、
【こびとのにちじょう劇場】「星屑のねがいごと」(前編)
です。
絵本みたいな感じなので、よろしければご覧ください~!
「星屑のねがいごと」(前編)
トルトル「おはよ。今日はいつもより早いね」
ティナ「うん。これが終わったら出かけるの」
ティナ「あらチオ。おはよう。何やってるの?」
チオ「釣り〜。魚を釣って焼いて食べるの。ティナはどこ行くの?」
ティナ「買い物よ。夕方までに行っておきたいの」
チオ「ふ〜ん、行ってらっしゃい!」
ティナを見送るチオ。すると釣竿の先がしなり始めて…?
チオ「わあ!」
チオがしなる釣竿を引くと、なんと星の模様の入った鞄のようなものが釣れた。池に沈んでいたにしては綺麗な鞄。中身を見ようとしても、鍵が開かない。
チオ「そうだ、ミコルに聞いてみよう。ミコルなら何かしってるかも」
謎の鞄に興味津々なチオは走って行った。
チオ「ミコル〜」
ミコル「あら、こんにちは。また勝手に入ってきたのね」
チオ「これ、釣れたの。なんだろう」
チオは鞄を差し出す。すると、ミコルの目が光った。
ミコル「面白そうなものを持ってきたわね。何かの本で読んだことがあるわ。ちょっと待ってて、調べてみるわ」
夕方近く。
ミコル「見つけたわ。過去に“星屑のランドセル”っていう妖精道具があって、その記述がこの鞄にそっくりよ」
チオ「星屑のランドセル?」
ミコル「中から出てくる星屑の妖精が願い事を叶えてくれるそうよ」
チオ「でも鞄が開かないよ…?」
ミコル「うーん、そうね…」
チオたちが星屑のランドセルの件を保留にした頃。
ティナ「ただいま!」
トルトル「遅くなったね」
ティナ「帰りに昔の友達に出会って、長く立ち話しちゃったの」
トルトル「そうなんだ。今夜のお祭りには間に合いそうで良かったね」
ティナ「そろそろ出かける時間かしら」
お祭り会場。
トルトル「チオとミコルだ!久しぶり」
チオ「久しぶり!」
年に1度のこびと祭り。沢山のこびとが集まっていた。
ティナ「もうすぐで太陽が沈むね。花火が楽しみ」
トルトル「チオ、変わった鞄だね」
チオ「あのね、拾ったの〜」
あちこちで会話が交わされる。